My Journey to be a Jeweler

NY・ロンドン・アントワープ、ジュエリー留学と移住の記録

こんなジュエリーがつくりたい:マルコム・ベッツについての吉本ばななさんの文章が素晴らしい

先日初めてお会いした方から

MALCOLM BETTS(マルコムベッツ)という

ジュエリーブランドを教えていただきました。

www.malcolmbetts.com

 

ジュエリー自体も素敵ながら

感動したのは

このブランドのファンという

吉本ばななさんが寄稿されたエッセイ。

ESSAY: マルコム・ベッツの世界 | CULTURE | BARNEYS NEW YORK

 

 

私はこういうジュエリーが作りたい、という

自分の脳内でぼやぼやしていた想いを

美しい文章にしていただいた、という感じで

泣いてしまいました。

 

自分がつくったものが、

こんな風に誰かの人生に寄り添えたら

どんなに素敵だろうか。

 

ああ、もう、

会社や学校行きたくない、

とか

自分のことが大嫌い、

とか

何もかも放り出して逃げ出したい、

みたいな瞬間に

 

自分の手できらめくジュエリーがふと視界に入って

その美しさで幸せな気持ちになって

 

また頑張ろう、

とか

まぁいっか、

とか

良い方に気持ちが転ぶ。

 

そんなジュエリーがつくりたい。

 

 

と、この文章を読んで

決意を新たにしました。

 

吉本ばななさん大好きで

もう片っ端から読んで消化吸収してしまって

あの素敵なセンテンスや哲学、エピソードは

どの作品だっけ???状態なのですが

 

大好き作品代表として

名前を挙げるようにしているのが

沖縄が舞台の「なんくるない」という短編です。

 

なんくるない (新潮文庫)

なんくるない (新潮文庫)

 

 

誰かの死のような

わかりやすい大きな辛い出来事って

にんげん意外と乗り越えることができるけれど、

生きるペースや価値観なんかの

ちょっとした感覚の違いを

うっすら感じながら我慢し続ける、

そちらの方が最後には

人間に致命的なダメージを与える、

と最近つくづく思います。

そういうことが解決策も含めて

もっと素敵に書いてある短編です。