My Journey to be a Jeweler

NY・ロンドン・アントワープ、ジュエリー留学と移住の記録

【アンティークジュエリー初心者向け】おすすめロンドン・アンティークマーケットのめぐり方①基礎知識編

こんにちは、綾野です。

 

私がロンドンに来て2週間と少々。

その間何をやっていたかと言いますと

毎日アンティークマーケット

巡ってました!

 

いやね〜仕事探さなきゃではあるんですけど

もうハマっちゃって。

働き出したら平日拘束されちゃうしなと言い訳し

職探しもソコソコにひたすら通い続けました。

 

今までそんな興味なかったんですよ、

アンティークジュエリー。

でも本場の本物みちゃったら

もう素敵すぎて…😭

蠍座O型の追っかけ気質を存分に発揮しちゃいましたよね。

 

手の届かないお値段どっひゃーなものから

(見るのはタダだぜ)

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私たち一般的アラサーでも手が届くものまで

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さすが本場!

ニューヨークとは品揃えが違いましたわー。

 

そこで!私のブログを読んでくださっている

旅とジュエリーがお好きな皆様に!

 

何十軒もアンティークジュエリーショップを巡って

本やインターネットで調べて

綾野的に生み出した

 

アンティークジュエリーど素人が

本場ロンドンにきて

アンティークジュエリーを楽しむ方法

 

をお伝えしたいと思います!

 

今日は基礎知識編

これさえ知ってれば

損せずアンティークジュエリーを楽しめる!

アンティークジュエリー概論を

用語を添えて解説いたします!

 

やっぱり専門用語は知っていた方が

お店で見るにも楽しいです。

ただ横文字の名前覚えるの大変じゃないですか?笑

私それで日本史選択にしたわ…

 

なので!超ざっくり!

歴史嫌いでも覚えられるように

カンタンにご説明いたしますので

プロの方がお読みでしたら雑文お許しください。笑

 

 

中古のジュエリー=アンティークジュエリーではないよ

なんとなく

「中古のジュエリー=総じてアンティーク」

って思っちゃってませんか?

(私はそうでした)

 

実は「昔のジュエリー」全部が全部

アンティークってことではないんです!

正確には大きく3つに分けられるんですよ。

お値段が全然変わってくるんでとっても大事!

 

 「昔のジュエリー」は3つに分類されます

①アンティークジュエリー:

製造から100年以上たったもの

主に欧米で作られ骨董的価値があるもの

アール・デコジュエリーなど

100年経っていなくても

価値のあるものはこちらに分類される

 

高価な素材(貴金属・貴石)を使用

買おうとしたらめっちゃ高い

最低でも5万はする

専門知識が必要なため信頼のあるお店で買うべき

(野外マーケットのおじさんは超適当)

 

②ヴィンテージジュエリー

製造から100年未満のもの

貴金属を使っているが

アンティークジュエリーより希少性は全体的に低い

ただ著名なアーティストや

有名ジュエリーメゾンの人気デザイン

高価な宝石を使っているものは

もちろんプレミアがつく

 

 

コスチュームジュエリー

高価な素材を使わない大量生産品

アクセサリーとも言える

数ポンドで買える

シャネルなんかのブランドものだと

プレミアがついて結構いいお値段のものがある

 

マーケットでおじさんたちに聞いて回っていると

ジュエリーとコスチュームジュエリーの境目は

割と曖昧だなぁという感じではあります。

例えば9金のリングであれば

1万円弱で見つかります

これをジュエリーをいうか

コスチュームジュエリーというかは

それを扱うジュエラーさんの価値観が

出るところだと思います。

 

リプロだってええじゃないか〜!ってかリプロってなに?? 

ヴィンテージジュエリーの中には

リプロダクト(通称リプロ)と言われる

アンティークジュエリーを真似っこして

作ったものがあるんですよ。

 

本物のアンティークを買える

セレブの方々からすると

リプロなんて!とNGではあるんですけど、

私は、リプロ、可愛くて手頃で

入門編としては全然いいんじゃないかなー

と思いますね。

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野外のアンティークマーケットで

試着しまくったリプロちゃんたち。

十分可愛いですよね!?

全部100ポンド(約1.5万円)以下です。

地金は9金、石の種類や製造年は不明とのこと。

 

ここで突然ですがクイズです。

この中に本物のアンティークジュエリーがあります。

さてどれでしょう?

答えはブログの最後で!笑

 

※アンティークジュエリーと言って

リプロを売る悪徳業者もあるので気をつけて!

悲しいかなアンティークディーラーは玉石混合。

値段が張るものは信頼のおけるお店で、

リプロはリプロとちゃんと

言ってくれるところで買ってくださいませね。

 

市場に出ているアンティークジュエリーはざっくり5種類

まぁ高くて手が届かないですが

アンティークジュエリーは本当に美しいので

見にはいってほしい!

(買える人はぜひ・・・うらやまっす)

 

芸術的価値も高いアンティークジュエリーを

初心者ながらに楽しむために

時代による分類を超ざっくりご紹介!

5種類ありますので横文字に負けず頑張って!

 

ジョージアン(1714−1837年頃)

ジョージ1世が即位した時代なのでジョージア

金や宝石があまり出回っていなかった時代で

素材不足を超絶技巧やデザインで乗り切っていた

職人からすると鼻血出そうなジュエリーたち

 

薄めだけどすごい加工の金

+ローズカットのダイヤモンドやシードパールのイメージ

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※ローズカットとは宝石のカット方法の一種。

現代主流であるブリリアントカットが発明される前に一般的だったカット。

万華鏡のような優しい煌めきが味わい深い。

 

②ヴィクトリアン(1837−1901年頃)

ヴィクトリア女王が統治していた

イギリス最盛期のジュエリー。

植民地からの金や宝石が出回り

裕福な貴族や中産階級のために

たくさんのジュエリーが作られました。

ジョージアンの技術を残しながら

潤沢な素材を使ったきらびやかさが特徴。

カラフルな色石いっぱい+地は分厚めの金って感じです。

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ヴィクトリア女王最愛の夫アルバート

亡くなって以降のヴィクトリアン後期は

喪に服し続けた女王が身に着けたことで流行った

モーニングジュエリーも特徴的です。

 

エドワーディアン(1901−1914年頃)

エドワード7世即位から第一次世界大戦まで。

プラチナがジュエリーの素材として使われ始めた時代。

ダイヤモンドカット技術も向上して

今のようなキラッキラのダイヤモンドが出回り始めました。

プラチナの見えないくらいの華奢な地金に

キラッキラのダイヤモンドが

これでもか!って並んでいるのが

エドワーディアン。

ベルエポックと呼ばれていたりもします。

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アール・ヌーヴォー(1895−1910年頃)

エドワーディアンの後期に発生した芸術活動、

アール・ヌーヴォーの影響下で作られたジュエリー。

植物モチーフを使った

優美な曲線と繊細なエナメルが最高。

美しすぎて見るだけで泣ける。

こんなものに囲まれて暮らしたら

心も動作も美しくなれる気がする。

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アール・デコ(1920−1930年頃)

直線的で幾何学的なジュエリー。

第一次大戦で幕を閉じたアール・ヌーヴォーに代わり

戦後にキュビズムの影響を受けて生まれた様式です。

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私の中でプラチナ+黒いエナメル

+エメラルド+ダイヤモンドというイメージです。

 

以上が代表的な5種類です。

 

もう一度言う。

買えなくても見にはいってほしい。

すばらしいから。

 

と言うことで明日は、

アンティークマーケットは数あれど

綾野的にはこの順で回るのがおすすめ!

と言うのをお伝えしたいと思います〜!!

 

最後にクイズの答え!

本物のアンティークリングはこの子でした。

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ヴィクトリアンのジュエリーで700ポンド(約10万強)!

サンタさーん!