My Journey to be a Jeweler

NY・ロンドン・アントワープ、ジュエリー留学と移住の記録

ロンドンのナショナル・ポートレイト・ギャラリーはほぼジュエリーギャラリーでした

こんにちは、綾野です。

 

今日は先日行った

ナショナル・ポートレイト・ギャラリー

レポをしたいと思います。

Home - National Portrait Gallery

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ここ本来は肖像画専門の美術館なんですが

私にとっては

もはやジュエリーギャラリーでしたよね。

 

なんでかというと

写真がない時代、

肖像画を描いてもらうということは

一世一代の大イベントだったわけです。

 

後世に残ることも考えて、

一番お気に入りのお洋服を着て

お気に入りのジュエリーをつけて

描いてもらってたんですよ。

 

ジュエリーは富と権力の象徴でもあるから

俺すごいんやで!ドヤ

と子孫にアピールにするのに効果テキメン⭐️

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即位式のエリザベス1世。

先日ロンドン・タワーで見た

王冠・オーブ・杖の3点セットを携えてます。

肩に引っ掛けている

カラーと呼ばれるチェーンもド派手。 

すっごい権力あったことが

一目でわかりますね!!!

 

しかも展示コーナーが見事に

先日ご紹介したアンティークジュエリーの

時代分けとどんかぶり!

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ピンクで囲んだのがジョージアン、

オレンジがヴィクトリアン、

グリーンがエドワーディアン。

 

実はジュエリーの特性上、

昔のものはあまり残ってなかったりするんです。

換金しやすいし、

地金を溶かせば新しいものが作れちゃうしで。

 

現物が残っていないため、

過去どのようなジュエリーが身につけられていたか

考古学視点でも肖像画は重要なものなんですね!

(注)全てこの本の受け売りです

ジュエリーの歴史―ヨーロッパの宝飾770年

ジュエリーの歴史―ヨーロッパの宝飾770年

 

ということでジュエラー視点での

ナショナル・ポートレイト・ギャラリーのレポです^^

 

 

まずはジョージアンから。ってあれ?

ジョージアンの特徴といえば

あまり金や宝石が流通しておらず

少ない材料を超絶技巧で乗り切っていた時代でしたね??

(歴史の先生きぶん)

 

そんな時代の貴族の団体さんたち

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ジェエリーつけてへんやん

絵を描いてもらえるようなお金持ちでそうなので

本当にジュエリーが貴重だということがわかります。

 

目を皿にして探しましたが

ジュエリーが描かれているのが見つからず

(こんなに絵があるのに)

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かろうじでつけていたのがこの方

ジョージ3世の奥様シャーロットさん。

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繊細なパール素敵。

 

きました!華やかヴィクトリアンジュエリー

続きましては、金や宝石が出回り

ゴージャスなヴィクトリアン時代。

 

主役はこの方、ヴィクトリア女王

現代のファッションアイコン、インフルエンサー

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この王冠、あれですよ、

ロンドンタワーで見たやつですわ

黒太子のルビー(実はスピネルだった)ですわ

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この指輪も!繋がってるな〜

本物あるロンドン・タワー、すごいな

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同じくヴィクトリア女王が在位中に

東アフリカの使者に聖書を授与しているところ

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オパールのティアラ、可愛すぎません!?

オパール描くのうまいなー

オパール難しんですよ、色が抽象的なので。

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そしてこのブレスレットは

最愛の夫アルバート公でしょうか・・・

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このイベント自体は

アルバート公がご存命の時だったようで

ただのカメオかもしれないのですが

 

こちらの絵はアルバート公の死によって

発表を後ろ倒しになっているので

その間に書き直したのかな・・・とか

勝手に想像してました。

(裏どりなし、ただの妄想です)

でもハゲ具合とかそれっぽいし・・・笑

 

ちなみに引退ごろのヴィクトリアさん

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だいぶひねくれたご様子・・・

女王って大変なんですね。爆

 

つけてるパールジュエリーはほんと素敵!

これもモーニングジュエリーですかね〜

 

エドワーディアンはもはや近代

20世紀になると一気に近代化、

絵のタッチもぜんぜん違います

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女性もイマドキな感じで

ジュエリージュエリーしてなかった・・・残念。

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https://x.com/ayano_jewelry9/status/933082217856798720?s=20

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ぐっと時代の変化を感じますねぇ

  

もちろんポートレイト・ギャラリーとしても楽しい

こうやってみると

ポートレイトって奥深いですね。

いろんな情報が詰まってる。

 

私はジュエリー視点で語っちゃいましたが

ポートレイトの一番の魅力は

滲み出る人間味だと思うんですよ。

 

素晴らしいポートレートって

生きてるみたい。

ちょっとした表情やポーズから

そのひとの性格を感じ取ることができますよね。

 

やっぱり凛とした女性は素敵!

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絵だけじゃなくて写真や

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なんとデジタルの動くポートレートまで!

 

面白い!

 

ジュエリー目線でも

ポートレート目線でも楽しめるミュージアムでした^^