My Journey to be a Jeweler

NY・ロンドン・アントワープ、ジュエリー留学と移住の記録

就活で「なぜジュエリーを選んだか」という質問に答えるための思考回路を晒す①

先日引きこもって作った

ロンドン就活用ポートフォリオ

友人からアドバイスをたくさんもらい

ブラッシュアップ作業中です。

 

中でも一番重要だと思ったのが

 

どうして前職をやめて

ジュエリーにキャリアチェンジしたのか、

綾野にとってジュエリーは何なのか、

それが一切書かれていないよ

 

という指摘でした。

 

自分にとっては当たり前すぎて

すっかり抜け落ちていましたが

初めて私に会うヒトからしたら

そこが一番知りたいところだよな、と。

 

 

「なんでジュエリーか。」

この壮大な問い。

 

1年前にnoteの方に書いてはいて

これも嘘ではないのですが

そのころはまだ人目を気にしており

当たり障りなく書いてしまっていたので

今改めてブログという場を借りて

もう一歩踏み込んで

思考の整理をしたいと思います。

 

 

そもそも私はとても重い人間でひとつの理由では動けない

ちょっと話がずれますが

昔から面接やそのための書類作りがとても苦手です。

 

フットワーク軽そうに見えるかもしれませんが

実は仕事の選択に関してはめちゃめちゃ慎重です。

それだけ「仕事」が大切なものなんでしょうねー

私にとって。

 

 

仕事を始めるのも、辞めるのも、

ひとつくらいの理由じゃできない。

いっぱいいっぱい理由があって

どう考えてもそれしかない、

というところまで考え尽くしてしか、動けないんです。

 

前職を辞める時も

「なんで?」と聞かれるたびに内心困ってました。

ポジティブなもの、ネガティブなもの含めて

理由がたくさんあって、

とても日常の会話の中で

答え切れるような量じゃなかったから。

 

当たり障りないから英語って答えたり

質問してくれた相手や状況をふまえて

1番合うだろう理由をチョイスして答えたり。

 

嘘は言ってはいないけれど

真実を伝えきってもいない、

誠実じゃない回答をしてるなーと、

答えるたびに若干のフラストレーションを

感じていました。

(まぁそこまで私に興味ある人も

いないと思いますが笑)

 

 

面接やそのための書類も同じで、

限られた時間、スペースで伝えるために

削ぎ落とさなきゃいけないじゃないですか。

その作業、苦痛なんですよね・・・。

頭のいい人ってその辺の割り切りうまいですよね。

ちゃんと相手に刺さる情報だけを自分の中から抜き出して

自分の全部をわかってもらおうとか思ってない。

面接においてとても正しい。

 

Why do you choose jewelry?

なんでジュエリーなの? 

 

これに答えようと思ったら

私の性格からすると小論文提出したいくらいですが

面接用にワンセンテンスに落とし込むために

一旦ブログで突散らかそうと思います。

供養供養(笑)

 

話は戻りまして、

このようにぐちゃぐちゃ考える自分にとって

ジュエリーはどの角度からとっても完璧なんです。

 

中学生の時に芽生えた私の仕事観

私の仕事をする上で前提となっている大切な価値観と

それが生まれた原体験の話をまずします。

 

忘れもしない中学2年生、

某アイドルのファンだった私は

大阪城ホールでうちわを振っていました。

(ここまで書けば大体わかる笑)

 

いつもどおり友達とキャーキャー

騒いでたんですけど

ふと間があって、

ぼーっと周囲を見渡したんです。

 

 

すると 

目に入る観客全員が、とても幸せそうだったんです。

 

その瞬間音がなくなったようだった。

映画なら絶対スローモーション。

 

この中には

学校でいじめられてる人、

親に殴られている人、

夫とうまくいかない人、

生きているのが辛い人が絶対いるはずなのに

今のこの空間は幸せだけしかなくて。

 

この空間があるから

生き続けることができている人も

いるんだろうなってそのとき感じたんです。

 

その光景が多感な時期の自分には圧倒的すぎて、

それ以来、私は

どうせ仕事をするなら、

この空間を作り出した人のように

人の気持ちを上向かせる仕事がしたい

ずっと変わらず思っています。

 

人の気持ちを上向かせるたくさんの方法から「美しい」を選んだ瞬間

でも人の気持ちをポジティブにするものって

たくさんあるじゃないですか。

 

「おもしろい」なんてまさにで

ブルーハーツのボーカルが

ダウンタウンの漫才を見て自殺をやめて

日曜日よりの使者」を作った、

というエピソードもあるくらい。

 

他にも「楽しい」「気持ちいい」「興奮する」

まぁ色々あると思うんですよね。

 

その中でも私にとっては「美しい」なんですよ。

 

 

「なんで生きるのか」って考えたことないですか?

こんなブログをここまで読むような人だと

割と考えたことあるんじゃないかと思うんですけど笑

 

私は20歳頃から数年考え続けた時期があって

それこそ三大宗教の教えとか

哲学書とか自己啓発本とか

あれこれ読んで真理というものを探したんですよ。笑

 

で、たどり着いた結論が

 

どれも言ってること違うじゃねえか

しかもどれが正しいか

確かめる術がないじゃねぇか

 

てところだったんですよ。笑

死後の世界ですら

輪廻転成って言ってる人もいれば

天国があってそっちにうつるって言ってる人もいて

 

結局真理とか哲学とかって

どれが正しいとかじゃなくて

自分に合うやつを

決めうちで行くしかなんだな

って思ったんです。

(死後の世界が宗教によって違うじゃん!の話は

お坊さんに聞いたらちゃんとした解釈があるようですが

私は専門ではないので悪しからず)

 

私の答えとしてそこにたどり着いてから

どれか1つの宗教とか

誰か1人のカリスマに決め込まず

自分にとって都合のいい発想を

ビュッフェのようにチョイスして

自分の哲学としてるんですが

 

それでもやっぱり

なんで生きるのか

っていう問いに対しての答えは

はっきりしないままでした。

 

 

そんな時にこれに出逢ったんです。

 

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社会人4年目かな?

ニューヨークにひとり旅した時に

メトロポリタン美術館

ティファニーのステンドグラスに。

 

それまでティファニー創始者の息子が

ステンドグラス作ってるなんてことすら

知らなかったんですが

なんかこれ見たら、涙出てきちゃって。

 

 

こんな綺麗なもの見れて、生きててよかったー

 

こんな綺麗なものを生み出せるなんて人間も悪くないなー

 

って。

 

ひとめで生きる理由がわかったんですよね。

あんなにごちゃごちゃ本読んでもわからなかったのに。

 

これが「”美しい”が私にとっての答えだ」

と思わせたきっかけでした。

 

 

とても長くなったので2つに分けます笑