My Journey to be a Jeweler

NY・ロンドン・アントワープ、ジュエリー留学と移住の記録

弾丸ウィーン旅②シンデレラは幸せになれたのか?シシィ博物館で本当に幸せになる秘訣を再確認した

こんにちは、綾野です。

 

ウィーン弾丸旅レポ第二弾です。

 

本日はホーフブルグ王宮内にある

シシィ博物館

ご紹介しようと思います😊

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シシィとはオーストリア皇妃

エリーザベトの愛称。

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ハプスブルグ家の美しい調度品をみながら

彼女の波乱に満ちた人生を

辿ることができる博物館です。


その美貌とドラマティックな人生で

映画やミュージカルなどコンテンツ化され

ファンも多いシシィですが

蓋開けたら「悲劇のヒロイン」

という言葉が似合う

なかなかにしんどい人生でした。

 

シシィの生涯や

シシィや愛用したジュエリーなども紹介しながら

幸せって何だろうな?

と改めて考えてみたいと思います。

(中は写真NGでしたので画像少なめ、ごめんなさい)

 

シシィってどんな人?生涯をさらっとご説明

シシィは元ドイツ・バイエルン王国

貴族の次女として生まれます。

 

父が自由人だったことも手伝い

自然と自由を愛する

天真爛漫な少女として成長した彼女。

 

転機は16歳のときに訪れます。

シシィの姉とオーストリア皇帝

フランツ・ヨーゼフ1世(当時23歳)の

お見合いが開かれた際なんと

ヨーゼフ1世は妹のシシィに一目惚れ

ゾフィー大公妃の反対を押し切り

シシィとの結婚を決めます…

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(奥)ハンガリー女王戴冠式ドレスレプリカ

(手前)婚礼前夜のドレスレプリカ

 

自由を愛したシシィはその日から

あまりの重圧に泣いていたとか。

お気楽可愛い次女ポジが一気に責任ある立場に。

想像しただけでしんどい

 

夫ヨーゼフ1世は生涯愛を注いだそうですが 

ゾフィーの教育という名のいびり、

しきたりだらけの宮廷の生活に嫌気がさし

どんどん殻に閉じこもっていた彼女。

理由を見つけてはウィーンを離れ各地に旅、

皇后としての職務は放棄しました。

 

その一方で自身の美貌には執着し

生肉を顔に貼りながら寝たり

過度なダイエットをしたり

ドレスやジュエリーにお金を使いまくり。

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挙げ句の果てに

「私はカゴの鳥…」的なポエムをよみだすので

メンヘラ警察出動案件です笑

 

上に立つ者の器って

並大抵じゃダメなんですねぇ。

本人は望んでないのに

美人が理由で祭り上げられてしまう。

これもルッキズムによる悲劇やな。

 

余談ですがこの時期のヨーロッパって

イギリスにヴィクトリア女王あり、

フランスにウージェニー皇后あり、

女性がとにかく濃い。

 

 

シシィ愛用ジュエリーをご紹介

博物館ではシシィの愛用ジュエリーが

数点展示されていました。

 

代表的なのは肖像画の中で

豊かで美しい髪に留められた星のジュエリー。

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これは憧れますなぁ

もちろんお土産化
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こちらの肖像でつけている

豪華なルビーのパリュール
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レプリカが展示されておりました。

レプリカなのが残念だ…

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愛する弟と長男が相次いで

亡くなってしまった際は

彼女も黒いドレスとジェットの

モーニングジュエリーで身を包んだそう。

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どれもこれも立派ですが…

これらを身につけた時の彼女の心境って

どうだったんでしょうね。

ボロボロの心を繋げるための鎧のように見えます。

 

 

シンデレラは幸せになれたのか?を考える

このシシィ博物館に行く以前から

シンデレラってその後

幸せになれたんだろうか

という疑問をずっと持っていたんですよ。

 

ネズミが友達の心優しい女の子が

嫉妬や陰謀渦巻く宮廷に

馴染めたんだろうか。

 

もうこれは

シンデレラが幸せを

何から感じるタイプだったか

によるだろうなと思って。

 

舞踏会に憧れたように

美しいもの華やかな場が好きなら

幸せになったと思う。

 

愛する人を第一に考えるタイプなら

素敵な王子様と暮らせて

幸せになったと思う。

 

意外に権力が好きで

政治とかに口出しちゃうタイプだったら

幸せになったと思う。

 

でも自由が好きで

自分の心の向くままに生きたい

ってタイプだったら

不幸になっていたかもしれないな。

 

つまり幸せになるには自分が

何に幸せを感じるタイプか把握して

それを自分の人生に

最優先で与えてあげることが

大事なんですよね。

 

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シシィは美人で優しい夫、お金、権力にも恵まれた。

それでもこんなに不幸せそうなのは

彼女にとってもっとも大切な

“自由”を失ったから。

 

なんでも持っているのに

なんだか不幸せそうな人は

自分が本当に欲しいものに

気づいていなかったり

気づいているけど世間体なんかで

それに蓋をしているから

なんじゃないかな。

 

シシィは立場上もっとも大切な自由を

自分から取りに行くことはできませんでしたが

より自由度が高い現代に生まれた

ラッキーな我々は先人が権利を

勝ち取ってくれた歴史に感謝しつつ

それを謳歌しましょう❤️

 

ちなみに私はなんだかんだ言って

仕事が大好きで大切。

他の部分では譲っても

自分の信念に沿った働き方が

できる環境を作ることに努力を惜しまない。

 

でも他の人にとって仕事は全てではない。

私にとっての仕事が

誰かにとっては恋人だし

友人だし趣味だったりする。

 

なんでも恋愛に結びつける人なんかをみると

さっぱりわからんなと思ってしまいますが

彼女にとってもっとも大切なのは恋愛。

私が介入できるところではない。

 

人の幸せを自分勝手なものさしで

測らないようしたいものです。

 

 

おまけ:宮廷銀器コレクション

このホープブルグ王宮内には

オーストリア宮廷で使われた

銀器を堪能できる博物館も併設。

 

おまけに美しい画像をペタペタしておきます。

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引き続きウィーン旅のレポを

続けてまいりますので

宜しくお願い致します〜!