こんにちは、綾野です。
サンカントネール博物館訪問レポ後半戦でございます。
今回は広い館内で私イチオシの2部屋を厳選してご紹介いたします。
※ウォルファースショップをご紹介した前半戦はこちら
それでは早速本題いってみましょう!
18~19世紀ジュエリーを集めたジュエリールーム
このブログでここに触れないわけにはいかないでしょう、というジュエリーを集めたお部屋がウォルファース・ショップと同じフロア、吹き抜けの反対側にございます。Hélène Godtschalck女史とその妹君Isabelle女史によるコレクションだそうで、当時のジュエリーや装飾品が良い感じに丸っと網羅されております。
ヴィネグレット(気付け薬入れ)たち、コルセットなんか着れねえ、ゴム万歳。
残念ながらサンカントネール博物館、オンラインカタログが全くイケてないので(私の検索力不足かもしれませんが)私の限界写真による駆け足ダイジェストをご覧くださいませ。
一番の大物はこちらの18世紀ダイヤモンドのクラウンでしょうか。
こちらのリングたち、エメラルドが最高だったんですがマジで写真下手すぎ…ごめんなさいよ…
センチメンタルジュエリーも多数ありました。
クィーバー(矢筒)のヴィネグレット
Ballbookと呼ばれる舞踏会にてダンスのリストや踊る約束をした相手を書き込むメモ。今でいう婚活メモか?愛や友情の証としての贈り物として19世紀初期に流行したそう。
ウォッチたち。中でもこの方が圧巻でした。
個人的に超ツボだったウォッチ用の鍵。かわいいかわいい真似して何か作りたい!
めちゃ好みだったベルトにぶら下げる様のペンダント。小さきことは美しきかな!
以上でジュエリールームのご紹介を終わります。続きましては美術館ではとっても珍しいハートに着目したお部屋です。
超人気モチーフの歴史に迫るハート❤︎ルーム Musee du coeur/Hartenmuseum
みなさまハート❤︎のモチーフはお好きですか?世界中にハートをあしらった商品が溢れ(バレンタインなんてもうどこもかしこもすごいですよね)お腹いっぱいもうええわと言いたくなる方もいらっしゃるかと思いますが、私は好きなんですよね〜。ダリのハートブローチ、イヴ・サンローランのタリスマン…過去最高峰のクリエイターたちが「くらえ〜〜〜〜!俺のハート〜〜〜〜〜〜!!」とばかりに名作を生み出してきたわけですが、どれも個性とエネルギーに溢れ非常に惹かれるのであります。
そんなハートですが世界最古のモチーフと言われているそうです。日本でも猪目と呼ばれ神社でもみられますし、もちろんキリスト教の中でも重要なサインとして扱われてきました。
そのハートに着目した展示室が私の琴線をタコ殴りしてきましたのでご紹介させていただきます。
入り口で出迎えてくれるのは大きなシルバーのハートを抱えた切なげな少年。表情はアンニュイながらその心は火を吹いております。
この子に完全に心持っていかれましたが、なんとこちらのハートミュージアムと称されたコレクション、心臓専門医だったNoubar Boyadjianドクターとその奥様Michelineの生涯に渡る収集だそう。【オタクやるなら博物館まで】、このブログの標語を体現するHENTAIがここにもいた!メスで切るだけでは物足りずグッズ集めちゃうとはな!友達になろうぜ!!!
これらはEx-Votoと呼ばれ、教会にお願い事やお礼参りに行った際にささげられるものだそう。要はお賽銭の貴金属verといったものでしょうか。私の顔より大きなものから手のひらサイズのものまで多数ありました。
ハートはキリスト教ではイエスの聖心やマリアの聖心を表現しているそう。教会で使われる宗教具もたくさんありました。
我らがフレミッシュハート他ジュエリー類も。
1626年製ベトレン・ガーボルの婚姻時のペンダント。
この時期のセンチメンタルジュエリーのゴールド+細かな彫金+ターコイズのハートや勿忘草って本当に最高だよな…所有欲…
ちゃっかりミュージアムショップで本を買ってきたのでまたハートモチーフに関して学びあればこちらのブログでもシェアしたいと思います。
参考サイト
https://www.rtbf.be/article/saint-valentin-connaissez-vous-le-musee-du-coeur-10930608
おまけ:ロマネスクジュエリーも少々
地下1階のロマネスク様式(10-13世紀)の部屋には墓から埋出された当時の装飾品が多数展示されており、
中でもこの6〜7世紀のロゼッタのリングが最高でしたのでお好きな方はぜひ🌸
以上でサンカントネール博物館のレポを終わりにします🌟
また素敵なミュージアム訪問しましたらご報告いたしますので乞うご期待です〜!