こんにちは、綾野です。
今日はこちらの制作記録です。
今回オーダーくださったのは
ご自身でパールの養殖場に行かれるほど
パール好きの女性!
今までコレクションされた
大切なパールたちをお預けくださいました☺️
ありがとうございます!
ご依頼内容とデザイン
旅先などで見つけてはコレクションしていた
お気に入りのパールたちを
ジュエリーに加工したいとのご依頼いただきました。
そんな自分へのお土産、素敵ですよね〜
中でもこの子!
直接生産者さんから
お気に入りだとプレゼントされたものだそう。
テリテリで美しかった…
工業生産のように均一な大きさ、
テリも素晴らしいことですが
個性のあるパール、素敵ですよね。
日本の養殖真珠、天然稚貝の激減など
色々大変そうですが
一時期は主力輸出品として
日本を支えたほどの存在。
頑張って欲しいです😭
こちらの本、本当に面白かったです。
御木本幸吉パイセンの圧。
どの業界でも技術革新を起こす
起業家ってかっこいいよね〜
とにかくパールを楽しめる
シンプルなデザインをご希望で
方向性も明確に決まっていらっしゃったので
デザイナー綾野はお留守番、
職人・綾野の踏ん張り仕事です。
シンプルなデザインほど
細部の作りが勝負!!
制作の様子
まずはリングから。
お皿の代わりに太めのネジと
槌目の雰囲気を大切にしました。
ちなみにこちらシルバーでつくった試作。
— Ayano Jewelry (@ayano_jewelry9) April 13, 2019
お皿が目立ちすぎるのでオーナー様とご相談の上、お皿をなくす代わりに1mm弱の太めのピンをスクリュー状にすることで強度を担保してます(3枚目参照)
試作は槌目が蛇革のようでイカつい、かわいくない!笑
これも色々試してナチュラルなものにたどり着きました pic.twitter.com/Qz1DjQL8HV
続いてはピアス
ぶっちゃけこんな時間かかると
思ってなかったっす。笑
やろうと思ったらどこまでもやれるな彫金は…
シンプルなフックのピアスもこだわりだすと手間がかかるのぉ
— Ayano Jewelry (@ayano_jewelry9) March 10, 2019
丸カンを小さくして目立たないように、
でも動きに支障はでないように。
フックの見える部分は高級感ある太さに、
でもつけやすいように耳を通すところは傾斜をつけて。
パールに通すパーツはグルーが馴染むようネジにする
などなど pic.twitter.com/MWwVlAY36E
このアクアマリンの覆輪の内側は
師匠にタガネで整えてもらったんです。
(タガネ使えるようになりたいな〜)
それだけでピッとして、
石がとっても綺麗に見える。
びっくりしました。
まとめ
そうして仕上がったこちら。
この2つのピアス、
パールの雰囲気に合わせて
フックの太さも変えてるんです。
垢抜けるってこういうことなんやなと
勉強させていただきました。
色も形も違うパールが可愛い❤️
細部へのこだわりが
品格を変える、ということを
学ばせていただいたお仕事でした。
ありがとうございました!
※後日こんな可愛いバロックパールの
ピアス加工もさせていただきました。
なるべく耳につけた際に
低めの位置になるように
ピアスポストを斜めに。
加工は幅広く対応したいと思っておりますので
何なりとお申し付けくださいね(^^)